「働かないアリ」
- 2022年10月10日
- 独り言
キリギリスならぬ、「働かないアリ」もいるという。
社会生物学では有名な話だが、この普段は休んでいる「働かないアリ」たちが有事になると突然動き出し、仲間を助け、集団の許容性を高めているのだそうだ。
まるで、冴えないサラリーマンがピンチに大活躍し、人々を救うスーパーマンのように。
これは、行き過ぎた効率化のために冗長性が失われた社会が、予期せぬ災害や疫病流行に対応できないことの理由のひとつかも知れない。
「ニート」や「生活保護」に関する仕組みについては、賛否両論、様々な意見があろう。しかし、彼らだけではなく、マイノリティと呼ばれる人たちが活躍できる場やチャンスは残しておくのが確率論的にも賢明だろう。
そう書いている私自身が、現行のシステムに寛容な姿勢を持つには、まだまだ修行が足りぬ。