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医療コラム

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巻き爪・陥入爪

つま先の爪の縁が強くカーブして、皮膚に深く食い込んで炎症や感染をおこしている状態です。爪が薄い若年の男性に多い疾患です。合わない靴、深爪、外傷などによって生じ、感染も合併した炎症が継続すると周囲の皮膚が腫れて(肉芽)、さらに爪(棘)が食い込んで悪循環となり、激しく痛み、歩行が困難になる場合もあります。

なるべく早く痛みを緩和する場合には、局所麻酔下に食い込んでいる爪を一部切除します。爪の切り方なども指導します。爪の先の白い部分を1mmほど残して、横一直線に切って、両方の角を少しだけ斜めに切ってヤスリをかけていただく(スクエアオフ)ことをお勧めしています。テーピングやワイヤーを用いる方法もあります。

爪が曲がっていると片足立ちができる時間が短くなったり、爪にトラブルがある場合の転倒リスクは2倍以上になるという報告があります。転倒による骨折を防ぐためにも、ロコモティブシンドロームの観点から、爪の変形に起因する歩行の障害についても注目されてきています。

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