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医療コラム

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胸椎、腰椎圧迫骨折

脊椎の前方要素に圧迫力が加わって起こる骨折で、最も頻度の高い骨粗しょう症性骨折です。

転落や交通事故などの外傷によっても生じますが、骨粗しょう症を原因として、日常生活の中での軽微な外傷でも起こることの多い骨折(脆弱性骨折)です。

腰背部痛があり、姿勢を変えると強い体動時痛が出現することもありますが、骨粗しょう症性骨折ではほとんど症状のない(無症候性)骨折も多くあります。症状としては、下肢の筋力低下やしびれ、尿や便の排泄機能の障害(膀胱直腸障害)といった脊髄神経症状に注意が必要です。

既存の変形があることも多いため、新しいものか古いものか(新鮮例)の判断にはMRIが用いられます。

多くは、硬性コルセット(固いプラスチック製)、軟性コルセット(少しやわらかめ)や体幹ギプスなどで固定・安静にする保存療法が中心ですが、最近では、手術の負担(手術侵襲)の小さな経皮的椎体形成術(Balloon Kyphoplasty: BKP)も行われるようになってきました。

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