「RICE」とは?
- 2022年6月11日
- 整形外科
打撲や捻挫、肉離れなどの受傷後、24時間〜72時間(1〜3日間)は「急性期」と呼ばれ、適切なRICE治療を行うことで、痛みや腫れ、内出血などが抑えられ、結果的に回復を早めるのに役立ちます。
RICEとは、Rest(安静)・Icing(冷却)・ Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の英語の頭文字です。
1. Rest(安静)
安静にはできるだけ動かさないだけでなく固定も含まれ、身近にある段ボールや、タオル・バンダナなどで患部を固定することもあります。
2. Icing(冷却)
氷や保冷材などで冷やすことにより血管が収縮するため、痛みが和らぐともに、腫れや内出血が抑えられます。凍傷を予防するために、乾いたタオルの上から当てるようにしてください。時間は20〜30分程度が目安です。
しびれたり、痛くなったら、一度氷を外して、1時間ほどしてから再びアイシングをします。これを何度か繰り返しましょう。
3. Compression(圧迫)
一度腫れが悪化してしまうと回復までにより多くの時間を要するので、予防的に行います。ぎゅっと締めすぎて、きつすぎることのないよう、適度な圧迫を心がけてください。
4. Elevation(挙上)
ベッドで休んでいる際も含めて、受傷部位を心臓よりも高い位置に持ち上げます(例えば手なら胸やクッション、足なら枕や布団の上など)。
この他にも、お酒を控える、お風呂には入らず、短いシャワーだけにする、なども合わせて行っていただくと効果的です。