ばね指(弾発指)
- 2022年6月11日
- 整形外科
指の腱鞘炎により、痛みや弾発現象(snapping)、進行するとロッキング(指が曲がったまま、伸びなくなる)、可動域制限(屈曲拘縮)が生じます。
罹患率は2~3%、更年期の女性に多く、妊娠出産期にも出現します。手の使いすぎやスポーツ、指をよく使う職業にも多いのも特徴です。母指(親指)、中指に多くみられます。糖尿病やリウマチなどの合併も多いです。
妊娠や授乳期には自然警戒することも多いです。
保存的療法としては、
・局所の安静(固定も含む)
・投薬
・腱鞘内ステロイド注射(頻回の注射は腱断裂のリスク)
などがあります。注射は有効ですが、再発することも少なくありません。
改善しない時や再発を繰り返す場合には、小手術(腱鞘切開術)を行います。切除するのは腱鞘の一部だけなので、1cmほどの小さな傷で済みますし、かなり成功率が高い手術です。