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医療コラム

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大腿骨頚部骨折

大腿骨頚部骨折は、主として高齢者の転倒による低エネルギー外傷として発症します。加齢による骨粗しょう症が基盤にあるため、高齢者の女性に多く、女性の発症率は男性の3倍以上と言われています。老年人口の増加に伴い、今後も20~30万人/年の発症が推計されています。

高齢者が転倒して、股関節を痛がり、起立・歩行困難となった場合には、まずこの骨折を疑います。時には、立位保持が可能で、歩行も可能な場合もあるので注意が必要です。一方、若年者では強い外力がないと発生しません。

同じ大腿骨骨折である、少し外側の大腿骨転子部骨折の方が、一般的には局所の疼痛や腫脹が強いことが多いです。

高齢者の場合は、臥床が長くなると、全身状態が悪化し、さらに他の合併症(深部乗客血栓症、肺塞栓症、褥瘡、認知症など)を併発することがありますので、できるだけ早く全身状態を把握して、早期の手術療法を行い、離床をすることが求められます。

受傷から、24~48時間のうちに手術を行うことで、死亡率の減少を認めたという報告もあり、準救急的な手術となっています。

関節内骨折の場合、周囲の血管が損傷されると偽関節や大腿骨頭壊死を起こしやすいため、高齢者で転位がある場合は、一般的には、手術侵襲が大きいのですが人工骨頭置換術が推奨されます。術後の脱臼発生率が数パーセント程度あると言われています。

人工骨頭置換術は、短期的には良好な成績が得られるのですが、活動性の高い方ですと10~20年で緩みが出てきて、再置換術を要することもあります。

以前は、手術までの間、足を引っ張る(介達けん引)こともありましたが、牽引による腓骨神経麻痺や褥瘡などの合併症発生を考慮し、あまり推奨されておりません。

股関節の手術では、深部静脈血栓症(DVT)のリスクがあるため、下肢の自動運動や弾性ストッキング、フットポンプ、薬物療法などの予防対策が取られます。

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