痛み止めの種類や効果について
- 2022年6月11日
- 整形外科
1,NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)
いわゆる「痛み止め」としてよく処方されるお薬です。痛みを取るだけではなく、炎症を抑える意味でも使用されます。
ロキソニン
とても有名で、服用されたことがある方も多いと思います。飲み続けると、胃や腎臓に負担がかかりことがあります。小児に適応はありません。
ボルタレン
比較的強い抗炎症作用があります。
セレコックス
胃の負担が少なく、喘息悪化のリスクも少ないお薬です。妊娠中の方にも処方されことはありますが、妊娠後期の方には処方できません。
2,アセトアミノフェン;カロナール
解熱剤としても良く使用される痛み止めの一種です。比較的胃や腎臓への負担がかかりにくいお薬のため、小児や妊婦さん、高齢の方に使用することが多いです。痛みには効きますが、炎症を抑える作用はあまりありません
3,ステロイド(副腎皮質ホルモン薬);プレドニゾロンなど
強い炎症効果のあるお薬ですが、当院では内服も注射もなるべく一時的か短期間にとどめるようにしています。
また、アレルギーを抑えたり、様々なホルモンの作用を持つため、特に長く服用する際には注意が必要です。
4,オピオイド薬;トラムセット、ノルスパンテープなど
神経の様々な部位に作用し、神経伝達物質を減らす作用があり、痛みをつかさどる神経に作用すると痛み止めの効果を発揮します。
5,カルシウムチャンネル阻害薬(α2δリガンド);タリージェ、リリカなど
神経痛などのような「神経の異常な痛み」に効くお薬です。
6,選択的セロトニン・ノルアドレナリン再吸収阻害薬;サインバルタなど
慢性腰痛症、変形性関節症などに用いられます。
7,ノイロトロピン
比較的副作用の少ない、神経系に作用するゆるめの痛み止めです。