腓骨神経麻痺
- 2022年6月12日
- 整形外科
下肢の神経麻痺の中では最も多い症状です。
ギプスやシーネ、不良肢位などによる外部からの圧迫、骨折などの外傷や手術による損傷が多く、腰椎麻酔後での股関節を外に捻った状態(外旋位)の持続による圧迫には注意が必要であると言われています。
足首や足の指が持ち上がらなくなり(背屈力低下)、重症化すると下垂足といわれ、だらんと垂れてしまいます。
圧迫された部位によって、足の甲だけしびれる場合と、下腿外側のしびれも加わる場合もあります。
リハビリテーション科では、神経の電気刺激や可動域訓練を行い、短下肢装具を装着しての歩行訓練なども行います。
3か月以上回復が認められない場合には、神経剥離術や後脛骨筋前方移動術などの再建術が用いられます。