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医療コラム

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腰椎間板ヘルニア

背骨の間にあるクッションの役割をしている椎間板が変性し、膨隆や脱出が生じ、ヘルニアが神経を圧迫すると腰痛や下肢の痛み・しびれ・麻痺などを生じます。この痛みは、「電気が走るような痛み」と表現されることもあります。

20~30代の男性に多く発症し、加齢や座る・前かがみなど負荷がかかる姿勢・日常生活の習慣・スポーツ・遺伝的要素などが主な原因ですが、どれか1つの原因に特定することができないとされています。前かがみなどの姿勢や座る動作では、腰椎椎間板には体重のおよそ2.5倍の圧力がかかります。さらに、重たいものを持ったり、中腰での作業をしたり、長時間の運転などは、腰に大きな負担をかけてしまいます。多くは保存的(手術なし)に良くなるのですが、繰り返す人も少なくありません。

MRIなどの検査結果によって、
・自然消退する場合がある
・骨性終板を含むものは自然消退する可能性が低い
などの特徴があり、大きなヘルニアでは、馬尾症候群として、尿閉や会陰部のしびれが出現することもあり、注意が必要です。

手術は内視鏡を用いた低侵襲の治療が増えていますが、5年後の再発率は4~15%と言われています。

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