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医療コラム

三角線維軟骨複合体損傷(TFCC損傷)|品川区大井町の整形外科|品川大井町整形外科・リハビリクリニック|交通事故|むちうち│治療|労災│病院

三角線維軟骨複合体損傷(TFCC損傷)

手首の小指側(尺側)に三角線維軟骨複合体(Triangular fibrocartilage complex; TFCC)という繊維軟骨と靭帯でできた複合体の支持組織があり、手をついたりスポーツで繰り返し捻ったりすると起こる損傷です。

同部位の痛みや握力の低下、手のひらをクルクル返す動きでコリコリ音がしたりします。タオルを絞ったり、ドアのノブを回す、ペットボトルのキャップを開けると痛みが出ることも多いです。

TFCCは手のクッションの役目や手関節の安定性を良くする役目を持っています。不安定性の強い症例では、重いものを持つ時に不安定感や脱臼感を訴えることもあります。レントゲンだけでは診断がつかないことが多く、MRIや関節造影検査などを組み合わせて診断します。

治療としては、テーピング、シーネ固定、サポーター固定などで安静を指示します。また周囲の腱組織の炎症を伴っている場合には局所注射も検討します。

リハビリテーション科では、スポーツなどで繰り返し使う場合には、前腕筋のストレッチ、肩や肘の可動域訓練など行い、手関節にかかるストレスの軽減を図ります。

3か月以上にわたり保存的治療を行っても痛みが続く場合には手術が選択される場合もあります。手のカメラ(関節鏡)は確定診断の意味でも必須で、傷んでいる部分を一部取り除いたり、カメラ下、あるいは小さく切ってからに縫合、再建したりします。手術によっては、術後3~6週間の固定が必要となります。

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